地域包括支援センター日の出(以下、包括日の出)は、平成29年度絆のあんしんネットワーク連絡会(以下、連絡会)を通して、地域の居場所情報を大きな白地図に集約する取り組みを行いました。その後、連絡会の参加者から「集約した情報を活用できるようなツールを作成してはどうか」との声があがりました。そこで包括日の出は、2019年度の1年間を通して地域の住民や企業などが主体となって地域の居場所が掲載された冊子を作成するプロジェクトチームを立ち上げました。
情報の収集や掲載内容の確認などを連絡会参加者で役割分担し、有志によって冊子の作成チームと配布チームを立ち上げ、連絡会以外にも定期的に集まって検討を重ねました。
2020年2月に待望の冊子が完成し、タイトルは「楽しいひととき笑顔マップ」に決定。連絡会の中でお披露目する運びとなりました。
連絡会を通して、冊子は参加者が中心となって配付するほか、配布チームが交渉した地域の商店等に配架できることとなりました。その数、35カ所。中には、包括日の出だけでは気付けず住民だからこそつながれた場所もありました。
冊子の活用方法も話題になり、「まずは反響を見てみたい」「紹介しながら配りたいが、知らない活動もあるため、掲載された活動について知る機会が欲しい」などの声があがりました。次年度も、この取り組みでできたつながりを携えながら、冊子の活用については検討していくこととなりました。
この取り組みは、地域の民生・児童委員、絆のあんしん協力員など多種多様な方々の協力があったからこそできたものだと思います。35カ所の配架先を地域住民が見つけてきたこともふまえてみると、取り組みを通して地域のつながり、絆ができたことが大きな成果であると感じました。