事業所向けにコーヒーサービスなどを手掛ける「ダイオーズ」(一ツ家3丁目)は、ほぼ年中無休で、地域の方が気軽に来られるように、オフィスを開放しています。
「いつ行っても開いている」「自由に過ごせる」、そんな生活に合わせて自分らしく居られる場所だから、大勢の人が集います。
ここで知り合った常連さん同士で日頃から支え合ったり、心配な人がいれば社長の新里さんから地域包括支援センターに連絡をしたり、常連さんが事務所のお手伝いをしてくれたり、一人でコーヒーを飲みに来たり、過ごし方が自由なこの空間は、安心・安全な地域の居場所になっています。
「ダイオーズ」では、50円のコーヒーを一杯飲めば、その後は無料で飲むことができます。支払ったお金は、地域の子ども食堂やイベントに寄付され、街を豊かにしていく資源のひとつとなります。
一ツ家には、自身の会社の強みを活かして、人の集まる居場所を作り、地域に還元していく循環型のいい空間ができていました。
社長の新里さんは「民間企業も、こうした社会貢献ができることを伝えたい」と話されていました。
社長の新里さんの心意気とやりくり上手さと、常連さんの気配りが、気持ちのよいこの空間を作り出しているように感じました。